Monthlyいきいき 第2号より抜粋

〜佐野直 On The Street 身近な新宿の気のいいお兄さん〜(TEXT MANKO SHIMOYAMA)

佐野直は美しい。
実は私は国際プロモーションにいた頃の佐野直は見たことがないが、大仁田興行のメインの6人タッグ、8人タッグの試合では佐野直の神々しいお顔を拝見したことがある。大仁田興行のトップレスラーは言うまでもなく大仁田その人なのだが、大仁田に決して劣らないカリスマ性がほとばしっている。ウソだと思うなら顔を見比べてみればよい。いまや国会議員にまでなった大仁田は、政治家独特の八方美人な笑顔を時々見せるではないか。佐野選手は、いつも通りの身近な新宿の気のいいお兄さん、といった感じ。どちらが好感度が高いかを考えたら一目瞭然だろう。大仁田という人ももちろんカリスマではあるのだが、「涙のカリスマ」という名前の通り、ちょっと古いタイプの日本人にフィットする、例えば小さん師匠の人情噺のように思える。一方の佐野直のカリスマ性といえば、同じ芸人に例えて言うならば、いっこく堂の腹話術のようだ。年寄りにも分かるが、ホントに分かっているのは若者だったりするような芸なのだ。現に佐野直は、若者に一番人気のあるアイドルレスラーと名乗ったこともあるらしい。私が秘書にそのように話すと、下山さん、何を言ってるのか分かりませんよ、とたしなめられるのだから困ったものだ。私は佐野に直接面識がないが、そう思っている。
その佐野直が、アイドルレスラーからカリスマレスラーになったと思ったら、秘書が、いま佐野直は活き活きレスラーですよ、と言うではないか。活き活きレスラー?
私はその日本語としてあまり聞いたことのない言葉を聞いて、ああ、なんだか佐野らしいな、と一人でほくそ笑んだ。ドラマの脚本を書いている身からすれば、活き活き塾なる団体(団体ではないらしいが)のストーリーのエンタメ性は稚拙で、とてもおもしろいと思えるクオリティではないが、佐野直だったらきっとぴったりとはまるんだろうな、と思う。それから、佐野君、これからは、若い女性だけじゃなくて、もっと年配の女性も楽しませて欲しいものです。
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